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やっちゃえ先生ブログ

民間企業→中高一貫校→高校に勤める教員が「やっちゃえ!」をモットーに奮闘中。教員向けの実践ネタも!

授業が劇的に変わる「質問づくり」実践まとめ④〜優先順位をつける+その後は?〜

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新天地の1週間の流れをなんとなく把握し、更新頻度をそろそろあげていきたいところです。ちなみにこの記事で150記事。ヨタヨタですが、だいたい1年で150記事です。

pv数も安定していただいています。ありがとうございます!

「実のある記事!」と「とにかく更新!」の葛藤はまだまだ続きそうです。

 

さて、「質問づくり」実践まとめ記事第4弾です!

まず、書籍にも掲載されている「全体の流れ」を整理しておきます。

今日はこの流れの青字の部分の実践報告とプチ解説です!

①教員から「質問の焦点」が提示され、生徒たちがつくり出す質問の出発点となる。

②単純な四つのルールが紹介される。

③生徒たちが質問をつくり出す。

④生徒たちが「閉じた質問」と「開いた質問」を書き換える。

⑤生徒たちが優先順位の高い質問を選択する。

⑥優先順位の高い質問を使って、教師と生徒が次にすることを計画する。

⑦ここまでしたことを生徒たちが振り返る(学んだことは何か? どのようにして学んだか? 学んだことをどのように応用できそうか? など)

たった一つを変えるだけ: クラスも教師も自立する「質問づくり」

※④までのプロセスは↓こちら↓ 

yacchaesensei.hatenablog.com

yacchaesensei.hatenablog.com

yacchaesensei.hatenablog.com

 

◯なぜ優先順位の高い質問を選ばせるか?

一言で言えば、「発散(たくさん出す)→収束(しぼる)」を体験させるため。この体験にはものすごく価値があると思っています。

というのも、これは、

「物事を進める」ときの型です。

社会人のプロジェクトであってもこの2つの繰り返しで進行します。

会議であっても同様です。

まずはアイディアを発散することが重要です。

発散せず収束に入ってしまう会議は、もったいないですよね。

(「クソ会議」のあり方の1つが、この「発散」と「収束」の意識がなく、言いたい人が言いたいことだけ言ってしまい、全体で発散するように設計されていないもの。言いたい人の言いたい意見だけで収束にもっていっても、これは質の高い合意にはなりません。クラス運営も全く同じです。)

※「発散→収束」と会議についてはこちらの記事とこちらの本を参照下さい

yacchaesensei.hatenablog.com

1回の会議・打ち合わせで必ず結論を出す技術

1回の会議・打ち合わせで必ず結論を出す技術

 

 

◯優先順位の高さ の基準は?

これは私の場合、以下の指示のみして、グループに任せています。

*「『重要だ』と思える質問を全員で話し合ってみて」

*「この後、質問をもとに学んでいくんだよ。」

高校生の場合は、これで十分だと思います。

「重要」という言葉の意味にある種の共通認識を生徒はもっています。

その共通認識が同調圧力にならないような配慮だけが必要です。

 

むしろ、生徒の意見をひろうと、

このプロセスを「自分たちだけ」でやることが面白いそう。

ちなみに私は、各グループで出た質問を集約し、

次回授業までに1枚の「質問リスト」にして配布します。

そこにはグループ名選んだ3つの質問を載せています。

それをみた生徒が

◯「こんな質問出るんだ!」という発見・驚きと

◯「これは私も重要だと思った!」という安心・共感

の両方が得られることがこの質問作りが機能するための心的条件かと思います。

 

◯質問を何に使う?

ポイントは、いわゆる「平常授業内」にこの質問リストを取り入れること。

質問から、自分たちで調べ始めてまとめていく、という「総合的な学習」のような使い方が適していると思いますが、平常授業の時間数でそこまでやるのは難しい。

さらに、1回きりの質問づくりでは、「質問づくり」で鍛えたい力がなかなか鍛えられません。

なので、私の考えでは大まかに言って

「質問づくり→授業→振り返り」

のプロセスを単元ごとに繰り返していく

のがよいと感じます。実際にそうしています。そうすることで、生徒たちも回数を重ねるごとに「質問づくり」の威力を実感してくれます。

その様子をみているのは最高に楽しいです。笑

 

次回が最後の実践まとめになると思いますが、

そこで、より具体的にどういう風に教員が使っているか+どう生徒が振り返りをしているか(教員がそれをどう評価しているか)

についてまとめます。

いや、教員のみなさま、本当にオススメなんです、だから懲りずに書いています。

授業が劇的に変わる「質問づくり」実践まとめ③〜2つの質問を操る!〜

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「質問づくり」実践まとめ記事第3弾です!

まず、書籍にも掲載されている「手順」を整理しておきます。

 

①教員から「質問の焦点」が提示され、生徒たちがつくり出す質問の出発点となる。

②単純な四つのルールが紹介される。

③生徒たちが質問をつくり出す。

④生徒たちが「閉じた質問」と「開いた質問」を書き換える。

⑤生徒たちが優先順位の高い質問を選択する。

⑥優先順位の高い質問を使って、教師と生徒が次にすることを計画する。

⑦ここまでしたことを生徒たちが振り返る(学んだことは何か? どのようにして学んだか? 学んだことをどのように応用できそうか? など)

たった一つを変えるだけ: クラスも教師も自立する「質問づくり」

※①〜③のプロセスは↓こちら↓

yacchaesensei.hatenablog.com

yacchaesensei.hatenablog.com

 

今日はこのプロセスの④です!

◯「閉じた質問」と「開いた質問」とは?

Closed QuestionOpen Questionと言った方が馴染みがある方もいるかもしれません。簡単に説明しているページがあったので引用します。(順番を入れ替えて掲載します。太字・下線は筆者)

■閉ざされた質問:相手が「はい」「いいえ」あるいは一言で答えられるような質問形式のこと。たとえば、「お休みは土日ですか?」「ご出身はどちらですか?」などがあげられます。

 

■開かれた質問:応答内容を相手に委ねる質問形式のこと。導入のための質問(「どのようなことでいらっしゃいましたか?」など)・具体例を引き出す質問(「具体的にお話いただけますか?」など)・経過を聞く質問(「それでどうなりましたか?」など)・感情を聞く質問(「どのように感じましたか?」など)の4タイプがあります。

心理学用語「開かれた質問/閉ざされた質問」open question and closed question - gooヘルスケア

もう一言だけ補足すると、開かれた(=開いた)質問は、説明を必要とします。

つまり、一言では答えられない質問です。

質問は必ずこのどちらかに分類されるので、閉じた質問でなければ、開いた質問であると言い換えてもよいでしょう。

私はこの二つの質問の違いを、練習問題とともに年度始めのガイダンスで実践させています。実際に数問やってもらえば、中学生でも問題なく理解してくれます。

 

例えば、「社会は好きですか?」という質問は閉じた質問?開いた質問?(閉じた質問)

では、開いた質問に書き換えてみよう(なぜ社会が好きですか?など)

 

そこで全員が理解できれば、「質問づくり」のときに使えるスキルとなります。

 

ここで大事ことは、1つ。

 

◯生徒に2つの質問の違いを体感させること

2つの質問の定義もさることながら、質問の違いがどういう結果の違いをもたらすかが重要です。

そのために例えば私は以下のような問いを生徒に投げかけます。

「こういう質問を操るスキルは実生活でも生きるものです。

例えば、初対面の人に話をするのは、

「閉じた質問」と「開いた質問」どっちが効果的だと思う?」

などと聞いてみるのです。

 

みなさんも考えてみてください!

◯初対面の人に話しかけるとしたら…

 ①「今日は電車でいらっしゃったんですか?」

 ②「今日はどういう目的でいらっしゃったんですか?」

どっちの方が初対面の相手にとってよい質問でしょう。

あくまで一般論ですが、先ほども引用したサイトから。

一般的には会話を盛り上げたり、コミュニケーションを深めたりする場合には、開かれた質問を多く用いる方が良いと言われています。応答する側の自由度が高いため、内容に広がりが出るからです。

しかし、たとえば初対面で緊張度の高い場面などにおいて、最初から開かれた質問ばかり投げかけられると、対話自体が苦痛になってしまう可能性もあります

それぞれの質問形式の特徴を捉え、閉ざされた質問で対話のテンポを上げながら、開かれた質問で相手に自由な発言をしてもらうという形が理想的といえます。

(太字・下線は筆者)

ということです。つまり、初対面の相手には①の「閉じた質問」から入ってみた方が安全策、という一般論です。

こういう話を交えて、質問を操ることの重要性を生徒が感じてくれれば、あとは、質問づくりの過程でも実践させます。

 

◯おわりに:実践がうまくいく2つの声掛け

①「書き換えるだけで1つの質問が2つ以上になるよね」

という声掛けは、

「質問づくり」に対する生徒の心理的ハードルを下げると実感しています。

 

②「自分が知りたいのはどっちの聞き方で聞いた時だろう?」

という声掛けは、

「質問づくり」の本領かもしれません。自分が何を知りたいのか、を改めて自分に問うのです。言葉にすることで、あれ、実は一番知りたいことはこっちの問い方で問うた方が得られそうだ、という気づきを生徒が得られます。

 

質問づくりの後半、絞り込んでいく過程はまた次回です!

授業が劇的に変わる「質問づくり」実践まとめ②〜4つのルールでいざ質問づくり!〜

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「質問づくり」の授業実践報告です!

前回記事の続編です!遅くなってしまいました!

yacchaesensei.hatenablog.com

今日は、「質問の焦点」を設定・提示した後のプロセスについてまとめます。

 

◯その前に

新しい職場だといろいろなことに慣れるまで、どうしても時間がかかってしまいますね…もちろん新人なので雑用云々はすたこらやるのですが、それは別。

例えばコピー・スキャンという教員の絶対的な道具も(学校は依然として紙文化。メール添付した資料を会議のために全員分印刷して配布、ということが普通に行われてしまっています…新人だからまだ何も言えません

環境が変われば、1から設定をチェックしたり、

読み取り具合の感覚をつかんで最適な設定での印刷をするのにも

何かと慣れるまで時間がかかります。

今週は自分が思っている体感時間よりも業務時間がかかってしまっています。

 

というのが記事執筆の遅れの言い訳です。失礼しました。

授業自体はなんとかやっております。じわじわと質問作りも稼働しています。

 

◯質問の焦点を設定・提示したあとは!

②単純な四つのルールが紹介される。

 ・できるだけたくさんの質問を出す

 ・質問について話し合ったり、評価したり、答えたりしない

 ・発言の通りに質問を書き出す

 ・意見や主張は疑問文に直す

③生徒たちが質問をつくり出す。

というプロセスに入ります。

ここで一つ確認ですが、年度初めのガイダンスで

□質問づくりの意義

□4つのルールの内容と効果

については説明しつつ、生徒と一緒に考えています。

 

ここで大切なことが3つ!

①教員が「質問づくり」の大切さを強調する!

教員が「重要」と思っていないと、生徒には伝わります(笑)

教員がまずこの授業の価値やねらいを理解し、熱意をもって働きかけたいです。

それは目に見える情熱、というよりは

質問づくりの意義について、自分が実感として持っているもの、を生徒に訴えかけて共有する、というイメージです。

例えば、私なら大学の指導教官に"Good reseach has good research QUESTIONS!"と言い続けられたこと、また、民間企業の時に「問い」を立てることの重要性を学んだエピソードなどを話しています。

たった一つを変えるだけ: クラスも教師も自立する「質問づくり」

書籍にも、その重要性について言及したページがあります。P.ドラッカーなんかが引用されていましたね。

「マネジメントの問題は、正しい答えを見つけられないことではなく、正しい問いを立てられないことだ」

あたりが私は好きです。

 

②4つのルールは実践しながら意識させる!

実際に質問をつくるプロセスでは、ルールから外れて盛り上がっていたりするグループがあれば「ルールを意識して〜」と全体に呼びかける程度の働きかけしかしていません。

(ここをもっと厳密にやるべき、なのかもしれませんが)

教条的にルールと効果だけ教えるよりかは、一旦やってみながら感じる方がよい、というのは今の感覚です。

「ルールを意識して〜」という呼びかけで生徒は気づいてくれます。

そのあたりも、生徒を信じてやってみることです。私も半信半疑でしたが、意外に生徒は楽しんでくれます。貫いていけば、価値をわかってくれます。

 

③いきなりグループではなく、まず個人で質問をつくらせてもよい!

これは私の実践から自分でアレンジしていることなのですが、いきなりグループにすると、少なからず生徒の中に「甘え」が出ます

「質問を作れそうな子」に頼ってしまうのです。

そのあたりの「できる・できない」観にとらわれているのは生徒だったりするので、その枠をとっぱらってやることが重要です。

だから、まずなんでもいいから個人で出してごらん、と時間を取るのです。

その質問の数をほめます。たくさん出すということが大切です。

そうすると、「ええ〜できないし」と言っていた子が4つ、5つとかけるようになってきます。試してみてください。

その上でグループにすると、より質問の数が増え、観点も増える気がしています。

 

また字数が多くなってしまいましたが、③〜もまた書きます!

【追記】4/21金曜朝7時半にUPします!

つづく…