やっちゃえ先生探究記

生徒の力が引き出される「学習者中心の学び」をデザインしたい教員です。地道な形成的評価を大切に。

【ご報告】学校を移ります。ブログは続けます。

f:id:Yacchae:20170403190428p:plain

大変ごぶさたしてしまいました。

というのも、年度末の怒涛の業務・引っ越し…でようやくインターネットを開通させ、ブログをきちんと書ける環境が整いました。失礼いたしました。

 

◯年度末に喜ばれる「仕掛け」のはなし

年度末はこんなことをしていたので、怒涛の業務を自分から発生させていたような状況だったのですが、読んでくださったある先生が「堂々とパクりたいと思います。」とコメントして頂けたのは嬉しいことでした。

yacchaesensei.hatenablog.com

ちなみに、これをやってみて今思うこととしては、

①川柳だけでなく「◯◯を漢字1文字で表す」ということをやってみたいと思いました。自分のクラスでは川柳を2つ作ってもらったのですが、1つは漢字1文字でもよかったなと。

②保護者の方からも好評でした。家での会話ネタにもなりますし、仕事で忙しい保護者の方々や、ご兄弟などとも気軽に会話が弾む内容だったようです。

 

◯そして、ご報告

上記の業務で時間がとられ、部活動や生徒面談もあったことで、ドタバタの年度末でした。それでもブログが書けなくなるくらい忙しくなった理由は、

・2回目の転職(と言っていいのかわかりませんが)

・それに伴う引っ越し

です。

まず、転職と書いてしまいましたが、(もちろん)教員を続けます

首都圏であることも変わりませんし、引っ越しもそんなに距離があったわけではありません。が、されど引っ越し。ということで気づいたら3月が終わりました。

あ、学校区分は私立中高一貫校から、私立高校に変わります。

中学生を見られなくなるのはものすごく残念ですが。。。

 

◯なぜ学校を変わるのか?

4月なのですでに「前任校」になりますが、前任校の環境はそれはもう自分が生かされる場だったので、「辞めたい」という思いはありませんでした。

が、労務面でどうしても壁となったのが、

かつてこちらの記事でも言及した「雇用形態」です。

yacchaesensei.hatenablog.com

一言で言えば、私は「専任」のようで「専任」ではなかったのです。(「専任」の座を限りなく約束された状態ではありましたが。)

そして、新しく勤める学校では、「専任」での採用です。

教育理念や目指す方向性が一致していることに加え、

労務面でもそういう約束を頂いていたので、決断しました。

元々の性格的にリスク承知で「やっちゃえ!」と思うタイプでしたが、やはり常に不安はありました。そういうリスクを避けるための選択でした。

  

この話については個人的に話すことは全く抵抗がないのですが、不特定多数の皆様に発信しているブログゆえ、詳細は割愛させていただきます。すみません。

※万が一、今後教員を目指す方々で、私学の採用実態をお知りになりたい方がいらっしゃれば直接メッセージ等いただければ、ある程度お話しすることはできます。

 

◯今後も宜しくお願いいたします

とは言え、同じ教員です。スタンスもほぼ変わりません。

前任校の生徒たちが本当に惜しんでくれて、「このまま死んでも悔いないな」と本気で思える学校で、仕事をさせて頂きました。

とても幸せでした。

その環境を出て、また新しい環境で、新しい生徒たちと、一緒に色々なことを試行錯誤しながらやっていきます。ドキドキです。

でも、常々生徒にも言っていましたが、絶対的に「よい」選択など存在しません。

自分の選択を自分自身で「よかった」と言えるよう一層努力するしかありません。

 

今後とも皆様どうぞ宜しくお願いいたします。

企業・違う学校を経たからこそ見える景色が楽しみです!

でも正直不安でいっぱいです!ひとつひとつ、がんばろう。

3分で読める森友学園「証人喚問」の経緯の超簡易まとめ〜本当に追求すべきはどこか?〜

Wind-Whipped Flags

ついに明日、森友学園の籠池理事長の証人喚問ですね。

完結に書きますが、今回の証人喚問の経緯はこうでした

野党「首相夫人である安倍昭恵氏が名誉校長に就任し、

しかも不当に国有地を払い下げしているとは、

政治と教育の中立性を脅かしている!昭恵氏・籠池氏の証人喚問だ!」

※証人喚問は嘘をつくと罪に問われます。参考人招致は罪に問われません。

 

与党「いやいや、あくまで昭恵氏自身は私人としての活動だから問題ないし、籠池氏は民間人、喚問は慎重にやらないとまずいです!

あと、あくまでも払い下げではなくってゴミ処理の問題とかがあったから正当な「値下げ」だからセーフ!証人喚問はしません!」

という押し問答。この辺りについてはこの記事の前半にまとめています。 

yacchaesensei.hatenablog.com 

 

野党「なんで応じてくれないんですか!やましいことがあるからですか?安倍さん、これは隠蔽と思われても仕方ないですよ!」

安倍首相「いや、私だって迷惑してるんですよ!!!!!!」

というやり取りの最中、

自民党の鴻池議員森友学園から口利きを頼まれたことを暴露。

そんでもって、なぜか3種類ある契約書など色々な疑惑がわいて出てくる森友学園

財務省理財局長の「これ以上は話さない」という決意が先に来る答弁。

らちがあかなくなった森友学園

いつの間にか、森友学園自身が叩かれまくる展開になっていきました。

(※実際に叩くべきところがありすぎたことも事実ですね)

 

籠池理事長「なんでや!なんであかんのや!

お国のために人を育てることの何が問題なんや!!!

安倍さん!あんた応援してくれとったやないか!!!

なんでやねん!我慢ならんわ!」

というのが最終的に

「安倍首相から100万円の献金があったことを伝達致します!」

という発言につながったのではないでしょうか。

それに対して、与党は急に籠池氏の証人喚問に前向きに。それはこんな背景でしょうか。

与党・安倍首相「ファッ!?!?!?!?!?!??事実無根!この発言は許せん!(昭恵氏については棚上げできるし)しかも森友学園疑惑のデパート!よし、籠池氏を証人喚問しましょう!」

 

といって、明日に至るのではないでしょうか。

本当に100万円の献金があったのか、わかりません。献金自体は罪ではありませんが、公人としてふさわしいかというと、誹りを免れないでしょう。

 

色々なことを超割愛したので、詳細の前後関係が間違っていたらすみません。

しかし、籠池氏をトカゲの尻尾切りにしてはいけないということは間違いありません。

 

先ほど報道ステーションでは、

①国有地に政治家の関与があったのか

②なぜ3種類の契約書をつくったのか

安倍総理からの100万円の献金があったのか

の3点がポイント、と語っていましたが、

籠池氏だけで終わらせないことです。

安倍昭恵氏、財務省担当官は出てくることが必要と私は考えます。

 こういう視点を忘れちゃダメ!という記事がこちら。法学系の方はうなづいてくれるはず。

yacchaesensei.hatenablog.com

 

◯おわりに

建設業者の社長が、明日の証人喚問でどんな答弁を期待するか、と聞かれて

「社員が一生懸命建てたものなんでね、お金さえ払ってもらったらそれでいいです、ウチは。」とおっしゃっていました。

この業者の「相見積もりは行われていたのか」という視点から言えば、やっぱりそのプロセスも問わねばならないと思います。

年度末だからこそ!生徒にも保護者にも喜ばれるたった一つのしかけとは?

f:id:Yacchae:20170321215203p:plain

年度末、私の中での最繁忙期です。先週が山場で全くブログを書けない状態でしたが、書きたい欲がうずうずしているあたり、ブログを続けてきた成果なのでしょうか…でも毎日更新されている先生方は本当にすごいなと思います。

 

◯年度末だからこそできる仕掛け!

私は担任として、(卒業年度以外の)どの学年を担当しても喜んで頂ける仕掛けを1つ設けています。

一言で言うなら、「1年の振り返り川柳大会」です。

国語科の教員ではありませんし、特に難しい仕掛けではありません。

指示は端的に1つ。年度末になったら、

「『◯組の1年間』をお題に、

川柳を1句書いてきて!」

とHRで伝えるだけです。それだけで、生徒はそれなりのものを書いてきてくれます。やってみるものです。(国語科でそういうものに親しんでいるから?)

書かせるものは、こちらからB5の紙を配るもよし、短冊形の紙を配るもよしです。

 

◯具体的な手順

①生徒の書いてきた物を回収し、全ての紙をスキャンして、PCに取り込みます。

 

②地道にPC上で切り貼りを行い(Windowsなら「ペイント」ソフトが簡単・迅速)、Wordに添付。表裏1枚の「川柳集」を作ります。

※Wordであれば、文字の濃淡を1つずつ調節できます。紙で切り貼りするアナログなやり方もありですが、1人1人の濃淡を調節できる点、紙を無駄にしない点でスキャンの方が効率的です。

 

③ある程度の川柳同士でまとまりをつくり、その上に一言だけコメントをいれます。

この「一言」というのが重要です。教員はとにかくしゃべりがちですが、生徒も保護者も、「担任のお言葉」がほしいわけではありません。

あくまで川柳そのものを引き立てる「合いの手」くらいのコメントです。

※1「なるほど〜」や「これぞ◯組!」など、生徒の川柳「そのもの」を読みたくなる一言コメントです。となると、生徒の川柳をどういう順番で紹介するか、というのが実は重要です。

※2 私は以前コンサル系の職場にいましたが、別部署で雑誌の編集にも携わっていたので、その経験が活かせています。といっても、特別なことはしていません。ただ「そのものを読ませる」ための編集です。

 

④おまけ

これは私が独自にしていることですが、その川柳集の末尾に授業を担当して下さった先生方からもらった、「◯組の1年間の印象コメント」をクイズ形式にして載せています

といっても、これもコメントをそのまま掲載し、どの先生からのコメントでしょう〜?くらいです。これだけで、生徒はワイワイ勝手に相談したり当てようとしたりします。高校生でも、食いついてくれます(笑)そしてこれが、保護者の方にも楽しんで頂けているようです。今年も、好評でした!!

 

◯ということで

こんなことは別に「しなくてもよいこと」かもしれません。そして時間もそこそこかかります。1クラス40人いれば、1〜2時間は必要になるでしょう。(そういうわけで私は超繁忙期に自らを追い込んでいたのであった…)

というか、小学校の先生からしたら、こういう仕事があったり前のことかもしれません…(ですかね…?)

でも、これを中高でも行うことに私は意味を感じています。

教科担任制の中学校・高校で、生活指導や進路指導以外に担任が果たせる役目といったらこれくらいなのです。

中高では,自ら担任している生徒を授業では担当していないケースもあります。

そういうときこそ、組織そのものの振り返りをさせるコーディネーターになること。

それが誰でも出来て、効果のある担任の仕事ではないでしょうか。

そういう仕事のTipsをなるべく紹介するのも、このブログで目指していることです。

※「振り返り」といえば…来年度は授業そのものの振り返りに大福帳かジャーナルか、どちらかは絶対に、「きちんと」取り入れてみようと思っています…

 

◯おわりに

このネタ、この本に書いてあったことを少しいじっただけのものです。 

学級づくりと授業に生かすカウンセリング (チャートでわかるカウンセリング・テクニックで高める「教師力」)

学級づくりと授業に生かすカウンセリング (チャートでわかるカウンセリング・テクニックで高める「教師力」)

 

 旧知のことも多いですが、割と手広く実践例が挙げられていて、何かしら参考になる箇所がある本・シリーズだと思います。

学びの「設計」思考がない教員は絶滅する〜具体例で学ぶ設計視点〜

f:id:Yacchae:20170312192528p:plain

場の価値の最大化を図るために、

「学びの設計」ができない教員は、映像授業やAIなど、

「人間はないもの」にとって代わられてしまうでしょう…!

 

ケーススタディで考える

例えば、あなたの担当するクラスに関連する以下の3種類のプリントがあるとします。

①番号順に集めた(集まった)プリント

②座席順に集めた(集まった)プリント

③グループ別で集まったプリント

の3種類です。

(もちろんこんなことにならないような「集め方」をしておくべきなのですが)

こういうものをどうするか?

というところに、学びの設計視点が現れてくると考えます。

 

◯よくある光景

「え?プリント返却?授業の初めや終わりに、番号順に呼んだり取りにこさせればいい。5分もあれば3枚ずつ返せるでしょ」

でも、これでは私は足らないと思います。

教員は、1コマの授業で勝負する存在です。

そこで真価を発揮できなければいけません。

だから、授業の時間を

①何のために

②どのように使うのか

という問いを常に自分に投げかけてみる必要があります。

私の尊敬する先生方は、この問いを本当によく意識していらっしゃいます。

 

◯では先の設定に戻って、どうするか?

私なら、次の2つを考えます。

①すべて番号順or座席順に並べ直して、3種類とも一気に返せるようにする

②生徒が相互に見ても差し支えないものであれば、昼休みなどを使って生徒に返させる

 

ただ、授業内でやらなければいけない場合は、確実に①でしょう。

3種類の並べ方を揃えます。

そんなことに時間を割くのか?と思われるかもしれませんが、

すべては授業の1コマを使い尽くすためです。

 

◯もう一つの副次的な効果

「生徒が教員を信頼してくれる」ということです。

プリントの返却の仕方まで考えて授業を構成していることを、生徒は必ず見ていますし、知っています。大体そういうことに気づいてくれる生徒は、教室をリードしてくれるクラスの2割くらいのメンバーです。その2割とがっちり信頼関係を築ければ、他の8割もついてくるのです。

中学・高校の教科担当制授業だと、どうしても1人ひとりの生徒と信頼関係を密にできるほど対話の機会があるわけではありません。

だからこそ、こういう形で「なんとなく」やっていない姿勢を示すことは重要です。

 

◯学びの「設計」の重要性

ちょっと極端な例だったかもしれませんが、授業時間の使い方を設計できるのは教員だけです。授業で何を大切にするか、を明確にした教員であれば、その時間すら教育活動に変えたり、先に述べた形で効率化を図ります。

 

その分、他の大切なことを行う時間を捻出するためです。

優先順位をつける、といったら月並みでしょうか。

 

でもこれこそが学びの設計だと思います。

アクティブ・ラーニングも、この視点なく成り立ちません。

ただ「生徒が何かしていること」で良しとしてはいけません。

それはアクティブ・ラーニングではありません。

 

何を教材として

何のために

どんなことを生徒にさせるから

何分かかる

という逆算的な時間設計が必要です。

 

となれば、例えばですが、授業において

問題演習に取り組み、教員が指名して答えを一人ずつ言っていく、

という授業は絶対にしたくありません。

「設計」視点が不足している授業では、力がつきません。

逆に言うと、講義中心であっても「設計」された授業であれば、力がつくはずです。

そこを履き違えてはいけませんね。

WBCオランダ戦!中田の3ランを生んだ選手起用とは?〜田中と秋山起用にみるスポーツ科学〜

Alaska 001

中田選手の勝ち越し3ラン!!!で日本人全員が中田選手に興奮している今です!

もちろん、打った中田選手がすごいのですが、「中田すごい!」で終わってしまう部活の指導者ではいけません!(自戒です笑)

数字を考えないビジネスや受験勉強が成り立たないように、

スポーツの分野でも数字による「データ」を重視する戦略があるのです。

 

◯今日のスタメン!

今日の日本代表はスタメンが変わっています。

サードでスタメン、かつキューバ戦では大暴れしてくれた「熱男」松田選手、

②ライトでスタメン、豪州戦では2安打を放った「神ってる鈴木誠也選手

が外れています。

その代わりに

①本職がショートの広島の1番打者田中選手をサード

②シーズン最多安打記録をもつ秋山選手をセンターにし、本職がセンターであるメジャーリーガー青木選手をライトに回しています。

それにより打順も組み替えて、以下のようなスタメンになっていました。

日本

投手位置選手名防御率
先発 石川 歩 2.25
打順位置選手名打率
1 田中 広輔 .667
2 菊池 涼介 .308
3 青木 宣親 .125
4 筒香 嘉智 .364
5 中田 翔 .250
6 坂本 勇人 .375
7 DH 山田 哲人 .167
8 秋山 翔吾 1.000
9 小林 誠司 .500

WBC2017 - 2017年3月12日 オランダ vs. 日本 一球速報 - スポーツナビ

 

◯開幕3連勝したのにスタメンを変えてきた理由

大舞台に強い松田選手や、鈴木誠也選手を外し、一次ラウンドでほとんど出番がなかった田中選手と秋山選手を起用したのはなぜでしょうか?

私はここに、中田選手のHRを生み出した要因があると考えています。

それはズバリ、

「バンデンハーク選手からいかに点をとるか!」を考え尽くした打線を組んだから。

具体的にみてみましょう。

オランダ先発のバンデンハーク投手は、2016年度のシーズン

すべて盗塁を成功されている

のです!(2015年度のシーズンもほとんど成功されているそうです)

バンデンハーク 盗塁阻止率0% | ホークス-アビスパ.com(応援ブログ)

 

したがって、とにかく塁に出て、足を絡めて攻撃することが攻略のカギになってくるでしょう。

(ただし、バンデンハーク投手の素晴らしい所は、その自分の弱点を補うくらいに「コントロール」がよく、2016年度の与四球率はリーグ1位です。つまり、最もフォアボールを与えない投手=無駄なランナーを出さない投手なのです。ちなみに2位は日本の先発石川投手です。)

 

そして、

バンデンハーク投手は、

左打者によく打たれているのです。

左右打者別成績 2016年度 バンデンハーク【ソフトバンク】投手成績詳細(状況別)

 








2

3








O
P
S
.206 21 10 150 141 29 16 3 0 4 0 42 .223 .440 .663
.227 14 4 170 154 35 24 5 2 11 1 47 .280 .364 .643

 

となると、日本の打線も、

①足の使える選手

②左打者の選手

③ヒットと同じように四球を選べる・ファールを打てる等、選球眼の良い選手

を打線に置くべきなのです。

そうなると、田中選手と秋山選手を起用する理由がわかるでしょう。

■松田と田中

松田 609打席 141三振 6盗塁 6盗塁死

田中 679打席 119三振 28盗塁 19盗塁死

 

鈴木誠也と秋山

鈴木 528打席 79三振 16盗塁 11盗塁死

秋山 671打席 103三振 18盗塁 6盗塁死

【補足】鈴木誠也選手は松田選手同様、割と「フリースインガー」で、自由に打つのが得意なバッターです。じっくり待って球数を稼がせるよりは、左で、対戦経験が豊富で(相性も良い)、盗塁成功率の高い秋山選手、ということでしょう。

 

結果的に?日本代表の左打者4人(秋山、青木、田中、筒香)は全員スタメンです。

そして足を使ってプレッシャーをかけた結果、あの3ランが生まれたのではないでしょうか。

 

◯おわりに

ただ、今日はこれで逃げ切れる訳ではないでしょう。そして、オランダ打線の厚みを考えたら、ロースコアの展開にはならないと思うので、1つでも先の塁を目指し、1点でも多くコツコツと取ってほしいです!

 

と書いていたら、バレンティンに打たれて同点・・・・・・・

バンデンハーク選手も代わるということで、ここからですね。

データの上に戦略を立てても、最後はそのデータを超えた所での勝負、ここからが見物です!(すぐに同点にされるのは予想外でした笑)

森友学園問題を論じるときに「リーガルマインド」を忘れてはいけない。

f:id:Yacchae:20170309231941p:plain

今日のニュースで大阪府の調査(事情聴取)が入った森友学園

それに対する籠池理事長夫妻の対応がちょっと驚きを禁じ得ません。

大阪府は籠池理事長から直接事情聴取しようとしたが「籠池氏の妻が職員の顔を写真で撮影し続けるなどしたため、ほとんど事実確認をできないまま」30分ほどで打ち切ったと説明している。松井一郎知事は「全く冷静な話し合いができなかった。(調査は)即打ち切り」と話した

www.huffingtonpost.jp

上の引用にみられるような対応であれば、当然、学校設置の許認可権をもつ大阪府の対応もいかんともし難いでしょう。

今日の理事長の取材の一部始終がすでに文字起こしされていますが、なんというか、もうどこから話をしたらいいのか分かりません。

しかも、籠池理事長の妻が「情報を漏らしたの誰」と発言したそうですが、

もうすでにその発言が、森友学園側の”やましさ”を表しているような気がします。

職員を撮影、調査中止に=学園側「情報漏らしたの誰」-大阪府会見・国有地売却問題:時事ドットコム

 

◯こうなってくると、森友学園つぶしで終わる?

色々な問題が出てくると、(舛添さんのときのように?)とにかく「そのものをつぶしにかかる」ような傾向があります。

疑惑のデパート化している森友学園ですが、そのものをつぶす、という発想は私は危険だと思っています。

なぜなら、過去の記事でも言及したことですが、森友学園が拠って立つものが「教育勅語」であろうが、そのこと自体は(仮にどんなに違和感・嫌悪感があったとしても)保障されるべきなのです。

個人レベルで言えば、憲法の「思想・信条の自由」に該当します。

学校レベルでみても、教育基本法から、私はこう解釈しています。

森友学園が拠って立つ、「神道」は日本古来の宗教ですが、私立学校である以上、この宗教教育を否定することは出来ません。 

yacchaesensei.hatenablog.com

感情論で森友学園を叩きに叩いても、問題の本質を見失う気がします。

そこで大切だと思うのが、リーガルマインドです。

 

リーガルマインドとは?

分かりやすい記事があったので紹介します。

リーガルマインドとは何か?ー「素人が法律を一つ学ぶなら何か」論争からの示唆 - アニメキャラが行列を作る法律相談所withアホヲタ元法学部生の日常

その記事に拠れば、リーガルマインドとは、

「法律を使って適切に問題を解決する能力」

 もう少し具体的に書かれているのがこの辺りでしょうか。

 法学部・ロースクールは、6年(又は7年)かけて色々な事を教えてくれる。そしてその内容は、個別の法律の個別の条項の解釈・適用を学ぶことであるとの誤解がされることがある。しかし、そのような個別的な知識は本質ではない。個別の事案を通じて、どんな問題に直面しても法律を使って適切に解決できる力を涵養しているのである。

ですから、森友学園問題についても、もちろん感情的な反発を否定は出来ません。

が、このような姿勢を忘れてはならないと思うのです。(それが民主主義社会における「民度」を示すのかもしれない)

 

教育勅語は素晴らしい!」 に対し

A「いや教育勅語が素晴らしいはずかない。そもそも〜」

B「お、OK、じゃあ教育勅語が仮に素晴らしかったとして、〜〜」

という2つの反論の仕方。

私の感覚ですが、法曹関係の人はBでしょう。少なくともリーガルマインドはBでしょう。

決して、価値の対立に持ち込まない。

相手の前提に乗った上で、法を根拠に矛盾をついたり、納得解を出そうとします。

森友学園についても、このスタンスを貫いて、安倍首相夫人の「公務」問題にも踏み込んでほしいですね。

森友学園だけ叩いてつぶして?終わりにするのではなく、政治と教育の中立性の観点から、立法府が法をもとに議論することを願います。 

来年度は「法教育」についてもっと突きつめたい…。模擬裁判以外の授業実践を作りたいですね。