やっちゃえ先生探究記

生徒の力が引き出される「学習者中心の学び」をデザインしたい教員です。地道な形成的評価を大切に。

日本シリーズ開幕!大谷で初戦を落とした日本ハムの敗因は?〜負けに不思議の負けなし〜

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今日から待ちに待った日本シリーズが開幕しましたね。

私は中日ファンなので、内紛だったり主力の流出危機だったりまあ散々なシーズンでしたが、

日本の頂点を決める日本シリーズは毎年楽しみにしています。

しかも今年は、広島vs日本ハムという日本シリーズ初顔合わせ!!

yacchaesensei.hatenablog.com

 

広島東洋カープ

黒田や新井というベテランに、野村・菊池・丸などの中堅、そして鈴木誠也など若い力ががっちりかみ合って圧倒的な強さでセリーグを制しました。

助っ人も効果的でしたね。15勝をあげたジョンソン、不動のセットアッパーのジャクソン、先発も中継ぎもこなすヘーゲンス、長距離砲のエルドレッド、アベレージヒッターのルナと、4人の外国人枠の使い方に悩まされるくらいの選手たちです。

絶対的エースの前田健太がメジャーに行って、下位予想していた解説者たちも多い中で圧倒的強さで見事優勝しました。(今年は中日はボコボコにされた記憶しかない)

 

北海道日本ハムファイターズ

最大11.5ゲーム差を跳ね返して、大逆転優勝を果たしました。前評判から言っても、ソフトバンクの独走だろう、と思っていたところをひっくり返したチーム力。

そのチームの中心は間違いなく、二刀流・大谷翔平でしょう。正直、もう別次元ですね。笑 それ以外も西川・中島の嫌らしい1・2番コンビに、走攻守揃った、4番の中田、HR王のレアード、ベテランの田中賢介など、バランスのよい打線だと思います。

投手陣も、先発・リリーフに穴がないですよね。特筆したいのは、救援失敗が目立った増井を先発に回したこと。大谷がふるわなかった時期にチームが強かったのは、増井が大車輪の活躍をしたからでしょう。

 

日本シリーズ第1戦! ○広島5−1日本ハム

ジョンソンー大谷 の先発、雨の広島で始まったゲームは広島が初戦を取りました。

日本ハムの大谷の調子がイマイチであり、打線もヒット数では広島を上回ったのに1点しか取れなかったことが大きかったですね。

とはいえ!(ここから本題 笑)

野球は失敗のスポーツです。調子の悪い時にいかにしのぐか、です。

その意味では、日本ハムには、自ら流れを手放した2つの敗因があったように思いました。短期決戦では、一つのプレーが大きく流れを作ります。

 

①2回裏1死1・3塁、打者石原を三振にとった後

打者石原が三振で2アウト。捕手大野が、1塁走者の盗塁をみて2塁に送球したシーンです。

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結果としては、3塁走者も本塁突入し、ホームスチールの形で広島が1点先制しました。

まず、1塁走者の安部はディレード(遅れ)気味にスタートしていたんでしょうか?わかりませんが、捕手大野は2塁に送球。

次の打者は投手のジョンソンです。まあ十中八九、打てないんです。だから、盗塁に対して送球しなくても、2死2・3塁、打者ジョンソン勝負で0点にしのげたはず。

この辺りが、大野らしくないというか、準備不足だったように映ってしまいますね。

「盗塁されてもいいや」と思っていないからこそ、こういうプレーをしてしまう。二遊間も大谷のピッチング・勝負に没入してしまったのか、そのことを織り込んで守っていないように映りました。(ショート中島は飛びついて大野の送球を捕球しました)

短期決戦では、命取りですね。何事も準備です。

 

②7回表無死1塁、代打矢野

レアードのHRで1点返して3−1。続く大谷も内野安打で出塁し、日本ハムの反撃ムードが高まる中で、栗山監督は代打にベテラン矢野を送ります。

しかし、ジョンソンの変化球をひっかけ、最悪の併殺打に終わります。

結果論ですが、その後の西川、中島が連打で出塁し、チャンスを作っていたので、ここで矢野がつないでいたら・・・と思うシーンでした。

何が敗因だと思うかと言うと、采配です。

日本シリーズ4つ勝てばいいんですが、逆に言うと3つ負けられるわけです。

もちろん勝つことが1番だけれど、勝てなくても「イヤらしい攻撃をするチームだなあ」と思わせることって大事だと思うんですね。

しかもジョンソンとの対戦はもう1度ある可能性があります。そのイメージを植え付けるには格好の場面。

となれば、あそこはやはり1点を取りにいく送りバントが最も相手にとってイヤな選択だった気がします。

野球は往々にして、どう攻めたいかよりも、どう攻められたら相手は嫌に思うか、ということを考えるスポーツです。

その点では、栗山監督の采配は強攻策だったことがもったいなかったように映りました。もちろん結果論なんですけどね。汗

 

CS通算勝率ランキング1位の中日ファン(笑)としては、短期決戦は結構目にしてきました。普段着の野球といいつつも、短期決戦の野球も考えてプレーすることって大事だなあと再確認しました。

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