やっちゃえ先生探究記

生徒の力が引き出される「学習者中心の学び」をデザインしたい教員です。地道な形成的評価を大切に。

定期試験日の朝のHR、あなたが担任なら何を心がける?〜私はここを見る〜

f:id:Yacchae:20170307214002p:plain

侍JAPANがこのまま逃げ切れそうなので、1つ記事を書こうと思いました。笑

卒業式シーズン、であると同時に、在校生にとっては学年末試験のシーズンです。

学年末試験に関わらず、定期試験が年間で言えば10日ほどあります。

年間授業日数がどんな学校でも大体150~200日におさまるでしょうから、そうなると、学校の授業がある15~20日に1日は定期試験日を迎えているということです。

この機会を担任として生かさないのは実にもったいない!

何てことない1日も、担任はその1日を生かすことが仕事です。

その生かし方の提案?です。

 

◯あなたが担任なら何を心がける?

ちょっと想像してみて下さい。

f:id:Yacchae:20170307214644p:plain

あなたは中学または高校のクラスの担任。今日は定期試験。

朝から生徒たちは直前の勉強に必死になっているだろうな〜と思いながら

あなたは階段を上がって(下りて)教室に向かいます。

学年の教室がある廊下にたどり着き、

自らのHR教室まで、廊下や外の景色を見ながら歩きます。

自らのHR教室の前に立つと、ガラス越しに生徒たちが見えます。

試験の朝とあって、皆懸命に勉強をしている様子。

あなたは少し遠慮がちにガラガラ、と扉を開け、「おはよう〜」と挨拶。

間もなくチャイムがなり、生徒の号令?であいさつ。

連絡をして、試験開始まで十数分が残されています。

 

という状況です。

あなたは担任として何を心がけて教室の十数分を過ごしますか?

 

◯私はここを見る!

もちろん、答えはたくさんある、という前提で話を進めますが、

私は、生徒の勉強の仕方を見ます。

つまり、生徒がどのように試験直前の時間を過ごしているかを見ます。

 

なぜか?

それは、試験の直前は、

①生徒が一番必死になっている姿

②生徒がどのような努力を積み重ねたか

の2つが見られるからです。

 

◯なぜこの2点をみるのか?

体育祭や球技大会、校外学習、合唱祭や文化祭など、何であれ、これらは生徒の必死さ、全力で取り組んだ成果を見ることが出来ます。

では、勉強でそれを見られるのはいつでしょうか

もちろん、試験の紙面は大切です。試験の紙面に成果が現れるからです。

しかし、その成果はどのような努力を通じて現れた物なのでしょうか?

1人1人、努力の仕方も異なるはず。特に学齢が低ければ低いほど、「成果の出る努力の方向性」を身につけさせる必要があります。

だからこそ、直前の十数分で、

何を使って、どう勉強しているかを見るのです。

これは、保護者への声かけの材料にもなります。

具体的にみてみましょう。

 

◯実際にどのように勉強しているか

・単語カードを黙々とめくる

・赤シート等を使っている

・自分でノートに書いたオリジナル問題を確認している

・大切なグラフや図を見直している

・裏紙に書きなぐっている

・友達とクイズを出し合っている

・瞑想している

睡眠学習をしている(意図的なのか…笑)

 

これを使って、保護者に(例えばですが)

「お子さんがこうやって勉強していたんですけど素晴らしいですね、ご家庭でもみてくださったんですか?」

と切り出せば、そこから学業の話にすっと入っていくことが出来ます。

 

◯おわりに

定期試験日の朝のHR、担任なら絶対に無為に過ごしてはなりません!

あ、私はあまり声かけはしません。一言全体に「頑張りの成果が出ることを願ってるからね!じゃ、自習」というくらいです。

1分でも自習させることで、1分生徒のことを見ることが出来ます。

しかも生徒は集中しています。普段ならじーっと見にくい生徒の頑張りをじーっとみられます。