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やっちゃえ先生ブログ

民間企業→中高一貫校→高校に勤める教員が「やっちゃえ!」をモットーに奮闘中。教員向けの実践ネタも!

授業が劇的に変わる「質問づくり」実践まとめ①〜「質問の焦点」はこう設定する〜

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2017年度の「質問づくり」が本格的に始動しました。

こちらの記事p2-3では「ハテナソン」として紹介されています。

http://kyoiku.yomiuri.co.jp/kaihou18.pdf

今日は昨年度の自分の実践も踏まえて、まとめを書いておきたいと思います。

 

◯「質問づくり」の授業の進め方!

20年前から実践・改善されてきた7つの手順です。練られてます。

①教員から「質問の焦点」が提示され、生徒たちがつくり出す質問の出発点となる。

②単純な四つのルールが紹介される。

③生徒たちが質問をつくり出す。

④生徒たちが「閉じた質問」と「開いた質問」を書き換える。

⑤生徒たちが優先順位の高い質問を選択する。

⑥優先順位の高い質問を使って、教師と生徒が次にすることを計画する。

⑦ここまでしたことを生徒たちが振り返る(学んだことは何か? どのようにして学んだか? 学んだことをどのように応用できそうか? など)

たった一つを変えるだけ: クラスも教師も自立する「質問づくり」

私自身が昨年行なった実践の振り返りを含めて、手順ごとに解説を加えたいと思います。※相当練られているプロセスなので、まずはなるべくこの通り進めることをおすすめしますが、それはそれで結構苦労しましたので、実践しやすくなるように解説します。笑

①教員から「質問の焦点」が提示され、生徒たちがつくり出す質問の出発点となる。

いきなりですが、この「質問の焦点」が超重要です。

一言でいえば、質問をつくるための超厳選した情報です。

これが「よい焦点」かどうかが、質問づくりを左右します。

以下に書いてみてわかりましたが、

「時間を必要とする質問の焦点もあれば、

時間がかからない単なる言葉を焦点とすることもできます。(例:「資本主義」「国会議員」)

生徒の問題意識や理解度によって、焦点は柔軟に変えていいと思います(この「柔軟さ」と「的確さ」が教員の力量です)。

 

私がこれまで使ったことのある

「時間を必要とする質問の焦点」リストを紹介します。一例です。

 

・米軍機墜落事故を記したノンフィクション小説の一部(数ページ)

→日本の安全保障問題を扱う授業で使っています。用語・内容が難しく、歴史も絡みます。「社会」嫌いにはしんどい単元の1つです。抽象的な用語に何がわかんないかがわかんない状態に陥らせやすい単元です。が、最初に小説を読むと、「わからない具体的な設定」を「わからない」と言いやすい状態になります。一つ一つ紐解いていけるので、生徒自身が知識を整理していけます。欲張りですが「問題意識」まで抱いてくれると、◎です。

 

・在日外国人の抱えている問題が伝わるワークショップ

→これは、「日本で暮らすある外国人家族の中で、主人公の弟がいじめられる」という状況を読み取り、様々な問題が絡み合っていることを実感するワークショップです。1時間使います。でも、これをやった後に人権分野の学習を行うと、生徒の知的好奇心と問題意識が猛烈に刺激されているので、吸収が半端じゃないです。

 

袴田事件をまとめた動画 (参考)えん罪・袴田事件とは?

→刑事司法と人権の学習で使っています。特に司法分野の学習では、やはり実際の判例を通して学ぶのが効果的です。特に袴田事件は、知名度もさることながら、その事件の内容を知ると、昔の事件とはいえ、生徒の「なぜ」は止まらなくなります。

 

とにかく重要なことは、矛盾するようですが

①教員(大人)の問題意識を植え付けようと思わないこと です。

当たり前なのですが、無意識にやってしまいがちです。

なぜなら、教員はすでに問題意識があるからです。

「こういう問題意識」を抱いてほしい、と願ってしまいます。

でも、それをじっと我慢。

生徒が出してきたものをあくまでベースに置くことです。

 

そして、

②絶対に全員が理解(参加)できる焦点にすること です。

学び合いの発想にも近いのですが、

「質問の焦点」が理解できないものであったら、当然質問など出ません。

ここは、絶対に全員もれなく理解し、質問を作れる(質問に優劣はない)状態を整えるということです。

 

あれ、1〜7までプロセスがあるのに、1しか書けていません。汗

2以降は次回に持ち越しです!